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Channel: ITとBL(ボーイズラブ)小説が好きなふつかです。
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工場の生産ラインで働く派遣従業員。「底辺」と言われるその理由とは。[仕事]

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「現代の奴隷制度」と例えられる製造系派遣だけに、そこで働いている人はかなり大変と推測されます。

派遣会社に派遣された派遣従業員は時給1100円ほどで工場のライン作業などの重労働に従事するわけですが、収入の低さから文化的な生活を送るのはかなり困難です。

工場のライン作業は重労働・肉体労働で大変きつい仕事といわれていますが、中には体力が衰え始める40代後半以降の人もいるようで、その年配の人たちも月18万円ほどのお給料で働いています。

残業や夜勤をすることで収入を補うようですが、そもそも時給が極端に低いので深夜の時給や残業の時給でも一般的な社会人の通常の時間給に及びません。

かといって、高度なスキルを習得する機会のないお仕事なので転職しても結局は似たような職にしか就くことができず、その上、年齢も上がっていくのでますます低収入な生産ラインのお仕事から抜け出すことができない人が多いようです。



体力が衰えたり体調が悪くても機械やラインのスピードに合わせて作業をしなくてはいけないので、かなりの重労働だと思います。

低賃金や重労働でも「やりがい」を感じられれば少しは楽しくお仕事ができますが、ごく狭い範囲の責任と権限しかなく、短時間のサイクルで延々と繰り返される単純作業を毎日おこなっていては、やりがいを見出すのは難しいのではないでしょうか。


工場の製造ラインで働く派遣従業員の現状を社会問題としてニュースで取り上げられたり、ネット上では「底辺の仕事」とか「現代の奴隷」と呼ばれていますが、どうしてそのように呼ばれているのか、または製造系派遣の人が従事する「単純作業」とはどういうものか、ネットで調べてみました。


***
【大量生産・低コスト】
大量生産・低コストを実現するため、技能がない人でも作業に従事できるように工程を分けて単純化される。
現在のような工場の生産ラインは18世紀末ごろに始まり、その頃から自動車などの多くの部品が使われ複雑に構成されている工業製品を技能がない人でも生産に従事できるようになった。


【労働】
主に肉体労働。
高い教養や資格を必要とするツールを使用しない業務のため、肉体労働になる。
夏場は労働環境がひどく悪化する工場も存在し、疲労度は増す。


【教育・トレーニング】
派遣会社は派遣従業員の教育に力を入れておらず、派遣従業員も技能やスキルを習得する意欲はない。
技能を仕事で活用したりスキルを伸ばす機会はない。

製造系の派遣会社には、派遣従業員が資格を取得しやすくなったり学習のモチベーションを上げるような制度はない。
たとえ業務上で有用な資格を取得しても、補助金や手当て等は支給されず資格取得にかかった費用は全額個人負担になる。


【学歴】
学歴不問。
高度な学問やスキルは必要としない。


【コミュニケーション】
高いコミュニケーション能力は必要としない。
コミュニケーション能力が必要な問題解決やクレーム対応、スケジュール調整などをおこなうことがなく、対人関係が苦手な人でも業務をおこなえる。
打ち合わせ、会議に参加することはない。


【創造的な仕事ではない】
アイデアや独創的な発想、美的センスを必要としない業務である。


【評価制度】
目標管理がない。
スキルを上げる必要はなくカリキュラムも課せられることはない。
個性や能力は評価されないので、働いている人の賃金は皆同じ。


【給料】
賃金は低く手当てもないため、給料は安い。
時給で支払われる給料は非常に安いため、収入のほとんどは生活費だけで消費してしまう。
贅沢品の購入やレジャー、旅行など、「楽しむ」ための費用を捻出するのは困難。


【社会的地位】
社会的地位や信用度は低い。
住宅を購入するためのローンができない。
クレジットカードのゴールドカードを取得することができない。


【退職】
退職金制度はない。


***
工場の製造ラインで働く派遣従業員のお仕事について調べてまとめましたが、ネット上で「底辺な仕事」とか「現代の奴隷」と呼ばれる理由がわかったような…。
ライン作業のお仕事に派遣されている人たちは、どんな心境で働いているんでしょうね。



その他のお仕事記事はこちらにあります。

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