前回の記事で内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)の非常勤国家公務員の求人について書きましたが、エリートの人の場合、同じ非常勤でもやはりというか立場は一般庶民とは違うようです。
下はカリフォルニア大学卒、内閣府本府参与(科学技術・IT戦略担当)にも任命されたエリートの職歴です。
転職が多い人ですが、職歴がどれもすごすぎる!!
齋藤 ウィリアム 浩幸
人物概要
1971年生まれ。
アメリカで誕生して生育した日系2世。
小学生からパソコンを分解して再び組み立てるなどコンピュータへの関心が高かった。
小学生の時に大学レベルの数学を解き、学内のコンピュータを使って作業する。
中学生でメリルリンチなどでプログラムのコーディング作業をする。
2005年に日本に移住。
英語と日本語が話せるバイリンガル。
学歴
カリフォルニア大学卒。
飛び級で1年早くカリフォルニア大学に進学した。
職歴
高校生のとき、アイオー・ソフトウェア の名の下、ソフトウェアの開発と販売を始める。
1991年、大学在籍中にアイオー・ソフトウェア社を正式に設立。(後にマイクロソフトに売却)
アメリカ同時多発テロ事件後、アメリカ国防省、アメリカ連邦捜査局を初めその他の政府機関で、セキュリティ部門のアドバイザーを務める。
米国規格協会、国際標準化機構、アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) などの役員を務める。
2001年にカリフォルニア大学リバーサイド校の非常勤教授に就任する。
2006年、ジュリアーニ・パートナーズ (Giuliani Partners) グループの最高技術責任者、また、子会社であるジュリアーニ・セキュリティ・アンド・セーフティ・アジア (Giuliani Security and Safety Asia <GSSA>) の共同会長および最高経営責任者に就任する。
2007年10月、活動の拠点となるコンサルティング会社インテカー (InTecur) を設立する。
2011年、世界経済フォーラム (WEF) から「ヤング・グローバル・リーダー」および「グローバル・アジェンダ・カウンシル」のメンバーに選出される。
グローバル・シェイパーズ・コミュニティ (GSC) 日本ハブの創設責任者に指名される。
2011年12月、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会のメンバーに任命される。
2012年1月、内閣総理大臣直属の機関であり、各省庁間の計画や調整を推進するための司令塔となる国家戦略室の委員に任命される。
2013年12月、内閣府本府参与(科学技術・IT戦略担当)に任命される。
2015年6月、バロアルトネットワークス株式会社副会長に就任する。
引用: ウィキペディア
ずいぶん立派な履歴書が書けるなあ。
世界経済フォーラムからメンバーに選出されるほどの人脈と実績を持っている人って、たとえ東大卒の人でもなかなかいないのでは。
わたしがこれまで出会った知人の中にも、世界経済フォーラムからメンバーに選ばれた人はいません。
齋藤 ウィリアム 浩幸さん内閣府本府参与に任命されたのも頷けます。
試しに「参与」がつく国家公務員の求人を探してみましたが見つかりませんでした。
「参与」の役職が付くお仕事は一般に募集しておらず、どうやら政府機関などから依頼がないと就くことができないかもしれません。
【参与とは】
有識者を特定の行政事務における相談役として任命し、非常勤の国家公務員の地位を与えたもの。「内閣官房参与」「内閣府政策参与」「防衛大臣政策参与」等。いわゆるブレーンであるが、類似した役割を持つ「特命顧問」より政策決定における比重は高くない。
引用: ウィキペディア
前回の記事で紹介した公務員の求人と同じく参与も非常勤ですが、立場は全然違います。
非常勤はボーナスも昇給もないので、これまで非常勤は民間でいうアルバイトのようなものという認識でいましたが、イメージがガラリと変わりました。
この記事を読んでいるかたも、「アルバイトのようなもの」というイメージが強かったのではないでしょうか。
また齋藤 ウィリアム 浩幸さんは内閣府に勤めた後にバロアルトネットワークス株式会社の副会長に就任していますが、ひょっとしてこのお仕事も企業から依頼されたものなのでしょうか。
お金持ちやエリートは有益な人脈を持っているといいますが、副会長のお仕事も人づてで紹介されたのかもしれません。実際のところはわかりませんが…。
どちらにしろ、齋藤 ウィリアム 浩幸さんほどのトップエリートになると、求人サイトや求人誌で転職先を探す必要はなさそうです。
転職サイトや求人誌であれこれ悩んでいる庶民とは違うなあ。
その他の国家公務員の記事はこちらにあります。